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GOETHE(ゲーテ)2010年4月号の見出しが前向きで大変よろしい件

 書店で雑誌の表紙を眺めていたら、「○○するべき」という言葉がすっかり消え去っておりましたな。つい何年か前までは「今買うべき△△な車」とか「今季買うべきマストアイテム」みたいな表現が並んでいたのに。

 「○○するべき」という言葉は、これをしないと乗り遅れますよ、他の人から笑われますよ、という集団から離れることへの不安を煽る意味合いが込められている。

 昔は集団から離れると餓死したり、高度成長期のように同じ方向を向いていないと社会エネルギーにロスが生じたりすることが、不利益として認識されていて、それなりに意味があったわけですが。今、この表現が廃れたということは、日本が豊かになったということでありましょー。

 逆に、目に付いた見出しがこれ。中身は読んでないので説明できないが、見出しだけで語ってみるw

GOETHE ( ゲーテ ) 2010年 04月号 [雑誌]GOETHE ( ゲーテ ) 2010年 04月号 [雑誌]
(2010/02/24)
不明

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「こんな家があったのか!」という見出しが実に(・∀・)イイ!!
 ○○するべき、という義務的で後ろ向きなスタンスを微塵も感じさせず、探して見つけ出したという積極的でプラス思考な雰囲気がすばらすぃ。さらに、新しい価値観、新しい思想を紹介するという姿勢は、最近の行き詰って息詰まってる世相を明るくするかもしれなひ。ただ、「50歳からの人生50のリスト」という見出しは、画一的な考えの方向からでてくるものだけど。

 ともあれ、新しい価値観や思想はどんどん出てきて欲しい。新興国に雇用が流出し、大失業時代がやってきた日本において、従来の価値観に拘りすぎていると道を外れた人は希望を失って自殺を選んでしまう。他の道もあるよという柔軟性を、日本人が持つべき感性として認識するべきではないでしょーか。

風の向くまま

風の向くまま (創元推理文庫)風の向くまま (創元推理文庫)
(2002/08)
ジル チャーチル

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 さあ、1930年代の大恐慌を舞台にしたミステリー、グレイス&フェイヴァー・シリーズのご紹介ですよ。(*´∀`*) なお、グレイス&フェイヴァーとは、このシリーズの本拠地であり、事件現場にもなるお屋敷の名前。

 主人公は、かつては富裕層にいたロバートとリリーのブルースター兄妹。二人の父親は、借金&家を抵当に入れて株にのめりこんでいたが、相場は大暴落し、投身自殺をしてしまう。……お父さん生き様がギャンブラーすぎるだろ。株やってる人間としては他山の石として身が引き締まる設定だわ…つД`)

 上流階級ライフを満喫していた兄妹は突然文無しになり、NYの安アパートで、兄は不定期にバーテンダー・ホストくずれ・ウェイターをし、妹は銀行のバックオフィスで小切手の仕分けで糊口をしのぐことに…。

 そんなどん底の暮らしを二年続けた兄妹に、田舎の屋敷に10年間住み続けること、その間は遺産に手を付けてはいけないという、仕事の無い時代にややご無体な条件付きの、一発逆転ウルトラ遺産相続の話が舞い込んできたのだ。しかし、現地に引っ越してみると、遺産を残した大叔父さんは他殺らしく、相続で利益を得るブルースター兄妹が容疑者筆頭だったのだ。二人は協力して濡れ衣を晴らすべく捜査を始め、ついでに生活費のあても探していく…。

 このようなシナリオなのだが、犯人探しより、貧乏のどん底でも明るさとユーモアを失わない兄妹、その二人を取り巻く田舎町の人たちの暮らしに、竜巻のように吸い込まれてしまう魅力があるのだ。キャラ萌え要素に見事にはまってますねそうですね。

 大恐慌を研究した本は多いものの、小説とはいえ当時の生活をリアルに描いたものは少ないので、楽しゅうございますた。作者は歴史小説家だったので、時代考証を活かした空間を作るのに長けているんでそうな。続編では退役軍人によるボーナス行進のデモを軍隊を使って排除する、大事件なんだけどこのシリーズを読むまでよく知らんかった史実をまるでその場で見てきたかのように描いているので(小説なので当然なのだがw)、お勉強にもなるお得感。

 百年に一度の金融不安の今、大恐慌下で暮らすブルースター兄妹の前向きな考え方に触れて、読後爽やかになるのも良いのではないかと。

江戸商人の経済学

 江戸商人の経済学 (丸善ライブラリー)を読んでみた。(評価:星5つ。★★★★★)

 会計出納は「入るを量りて出ずるを制するの他さらに他の術数なし」。これは、誰であろう西郷隆盛が残していた言葉である。教科書にも載っている豪快な西郷のイメージとは違い、実際は経済的なセンスを持ち合わせていた事をうかがわせる。

 本書は、織田信長から明治維新までの期間の、このような経済エピソードを多数収録している。

 とりわけ記憶に残ったのは思想家の横井小楠が語った話である。引用すると、

「いまの商人は、王道を忘れている。自分の利益だけを追求して、他人に対する迷惑をかえりみない。これはいってみれば、覇道といっていい。王道というのは、仁と徳によって行う政治や経済のことだ。覇道というのは、自己の権力や利益を増大させるために、権謀術数によって行う諸々の行為のことだ」

「いま、日本には列強が迫っているが、すべて覇道の国々だ。その一番悪い例が、イギリスである。イギリスは自国の産業革命以来生産過剰になった物品を売りつけるために、アジアをマーケットにしようとした。しかし、いうことを聞かない中国にはアヘン戦争を起こして、無理矢理自国の品を買わせている。あんなやり方は王道ではない。覇道だ。いまの世界で、王道を貫けるのは日本以外ない。そうすれば、日本の国際的信用が高まり、多くの国々が日本の真似をするようになるだろう。日本は、世界の模範にならなければならない」

 これは最近の群雄割拠が始まりそうな世界情勢においても、充分通用する考えではないだろうか。中国のチベット自治区における動乱といい、日本の周りは覇道の国がひしめいている。問題は日本国内においても、政治家や官僚が自己の利益を追求し、国民に対して権謀術数を用いて政治を行っていることだ。どこかに王道を意識した政治家や官僚はいないものだろうか。

 とりあえずは、自分の普段の行動において、王道を忘れないようにしていきますかね。

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