高低差ファン歓喜!?日銀の会合後、800円超の値幅が日経平均に発生

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18日の後場は日銀の金融政策の発表を受けて上へ下へのまれに見る乱高下となりました。
一気に500円プラスになったあと、引け値は-366円に。
値幅800円以上という、ブラタモリで特集されそうな高低差の発生です。
13時以降のチャートは、火口から裾野へ溶岩が流れていくような、
自然の摂理に則った動きと言えましょう(断言

ツイッタの投資家リストをみてたら、売りポジを高値で買い戻させられ、かつドテン買いを入れてしまったツイートがぱらぱらとあったようです。一度大きく上昇した時、多くの投資家が「黒田バズーカ来たああああ、追撃買いだあああ」と強気になったぶん、高速ジャンピング土下座の被害が拡大した気がいたします。

さて、噴火の原因…もとい、発表された日銀の金融政策は次のとおりです。

日銀の補完措置:「苦しい台所」や「手詰まり感」を象徴-市場関係者
2015/12/18 19:50 JST(ブルームバーグ)

・政策方針は現状維持

補完措置として
・長期国債買い入れの平均残存期間を拡大
・指数連動型上場投資信託(ETF)の買い入れ枠を年間3000億円新設
・不動産投資信託(J-REIT)の買い入れ限度枠の拡大



しかし、これの中身が分析されると、下記の記事のとおり「緩和策の拡大ではなく、資産購入の技術的な調整にすぎないとの見方が浸透」し、祭りは急速に萎みました。

日銀政策に東京市場は右往左往、「中身大したことない」と円高・株安に
2015/12/18 18:19 JST(ブルームバーグ)

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは、「新たなETFの買い入れ枠設定」というのが、非常に誤解を生む文言だったと説明。実際は、「2016年4月からの保有株式の売却開始に伴う影響を打ち消す観点からの新たな枠の設定なので、量的緩和自体のトータルの量自体は変わらない」とし、「中身を変えるだけで全体の枠は変わらないということが理解されるにつれて、急速にドル安・円高に転じる格好となった」と言う。



かつて銀行から買い入れていた株式の売却をするけどETFで引き取るよという仕組みは、いよいよ出口戦略の話が始まった、アベノミクス祭りの終盤が近づいた、と連想される可能性があります。

したがって来年は外国人資金が抜けていくのかどうかを注視して、高値掴みしたまま取り残されてしまわないよう気をつけてまいりましょう。

ワタミが復配と使いやすくなった株主優待券の発表で株価急浮上

長いこと報われなかったワタミの株主。

チャートを見ると、ここ4年は下げっぱなし。
目にするニュースはブラックバイトだったり赤字拡大だったりで
長期保有は罰ゲームの様相を呈しておりました。

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しかし、そんな株主へ、久々に会社からプレゼントIRが届いたのです。

配当予想の修正(復配)及び株主優待制度の変更に関するお知らせ(PDF)

内容は、
・無配→1株あたり期末10円の復配
・優待券は一人あたり1回2枚までの利用→利用枚数制限なし
・優待券のランチタイム利用可に
・宅食事業でも優待券の利用制限なしに


なお、枚数制限がなくなったので送付される優待券は半減。
介護事業から撤退したことで介護事業の優待はなくなりました。

変更後は、
100株保有の株主は半期ごとに3000円分の優待券が、
300株保有の株主は半期ごとに6000円分と保有株にあわせて送付されます。

11月24日の終値は906円。
100株保有なら、年間の配当1000円、優待6000円分は魅力的です。

このお昼に出た発表を受けて、午後の株価は大きく跳ね上がりました。

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優待の使い勝手がよくなったので、さっそく購入したいところですが、
ワタミの本業はいまだ立て直し中であること、
復配は介護事業の売却益をあてているので持続性に疑問があることはリスクです。

本業の動向しだいでは、優待で株価がつりあがったところで
増資の可能性もあるかもしれません。
ワタミの場合、増資は好材料になるかもですが、
充分注意してご利用くださいまし。


ここ数年のワタミの動向や今後の戦略に興味のある方は、
このニュース記事もあわせてお読みになるとよろしいかと思います。

Business Journal
ワタミ、危機を招いた鳥貴族らとの低価格戦争敗北と、「黒」へ転換による客離れ


それではまた。
 

フィンテックが話題になったきたので、今週のフィンテックニュースをまとめてみた

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気がついたら日が沈むのがずいぶん早くなってきました。
競馬の実況を聞いていると、9Rあたりで「日が西に傾いてきました」とか言われまして、四季を感じるとともに、まだ2時半なのにすでに一日を無駄に過ごした感にあたたかく包まれたりもいたします。

さて、ニュースをぱらぱらと見ていると、フィンテックという言葉が目立つようになってきました。
フィンテックとは、金融という意味のファイナンス(finance)と技術という意味のテクノロジー(technology)を組み合わせたアメリカ発の造語で、金融でのIT技術の活用を意味します。

しかし、漠然とした概念なので、ニュースを継続的に追いかけてみて、どんな技術やサービスがあるのか、少しずつ浮かび上がらせてみようと思います。
そんなわけで、今週目に付いたフィンテック関連ニュースのリンクを集めてみました。


ハウステンボス、今度は「変な通貨」 指紋で手ぶら決済
2015/10/19 玉置 亮太=日経コンピュータ

指紋認証技術を使い、園内の飲食やお買物の支払いを指をかざすだけで決済できるようにするもの。


フィンテックは巨大銀行を殺すのか? 徹底討論 [Part 1/2]
文=マギー・マッグラス(Forbes)/ 編集=上田裕資 翻訳記事 posted on 2015.10.23, at 03:54 pm

金融業界の規制はたいへん厳しく、シリコンバレーの企業より、従来の銀行のほうが自社のサービスと規制の調整に長けている。一方で、銀行は内向き企業で、顧客のほうを向いていないので、新しいサービスをもったIT企業とパートナーシップすることが成功の鍵となる、という記事。


アングル:英ファンド業界、「フィンテック」導入に尻込み
[ロンドン 19日 ロイター]

金融商品のリスクと報酬を理解しないまま、顧客がアプリを通して気軽に投資して損失を被るなら、不適切な販売をした責任がファンド側に発生するかもしれないという記事。


スタートアップの「種」はどこにある?──英国式イノヴェイション、3つの“現実”解(1)
2015.10.22 THU

ロンドンにある金融スタートアップインキュベータを取材した記事。大手銀行からやってきた人は、書類など煩雑な手続きを変えてみたいという、銀行員として働いて気づいた問題点をわかっているので成功しやすい傾向にあるとのこと。


フィンテックの衝撃(1)人と企業、直接つなぐ 早い安い「100兆円銀行」

2015/10/25付 日本経済新聞 朝刊

中国ではネットで不特定多数から資金をあつめるクラウドファンディングで2000億円も資金を集めた企業がある。


おまけ

Alpacaが100万米ドルを資金調達、画像の深層学習を用いたトレーディング・プラットフォームを開発へ
by Masaru IKEDA on 2015.10.19

このシステムは、過去の為替チャートと現在の為替チャートの類似パターンを画像の深層学習でヒットさせるというもの。

とりあえず、今週はこんなフィンテック関連記事がでてます。

現状では、ネットとお金がからめば何でもフィンテック扱いになりそうな雰囲気が漂ってる気がします。
そういう意味では既存のネット銀行なんてフィンテックそのものですし、メガバンクもインターネットで送金ができるようになっています。
厳しい規制下にある金融業界で、人々の生活が一変するような便利なサービスが現われるかというと難しいでしょう。

ということで、メガバンクのサービスを補完したり、セキュリティを強化したりといった周辺技術をもつIT企業があらわれるのか、という視点で今後の展開を追いかけるのが良いのでしょう。中小IT企業がメガバンと提携できたら時流に乗って大きく化けるかも知れませんので。

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