キンドルとiPadと電子出版コンテンツ考

 アマゾンのキンドルとアップルのipadが出て、いよいよ電子出版の下地が整ってたようで。まだお値段もこなれてないし機能も不十分だけど、動き始めた感が漂ってきました。しかし、アップルの新製品の盛り上げ方はうますぐるな…。

 日本は縦組み&日本語といった壁があるので、これらの製品がすぐ入って来ないだろうけど、普段本を何冊も持ち歩き喫茶店でとっかえひっかえ少しずつ読むスタイル(もしかしてこりは少数派?)の自分は日本語版を早く見たい…。本を置くスペースが狭い日本の事情にも合致しているだろうし。さらに、どこにいても気軽に本をダウンロード購入できる利便性、ipadのネット閲覧機能と、利用者にとってはかなり便利そうな世界が広がっている。本体の機能改良も、日本語版が出る頃にはそうとう進んでいるだろう。

 一方で割を食うのは出版社だと言われている。アマゾンが最高印税70%をぶちあげて著者にアプローチをかけたので、出版社抜きでコンテンツの流通を図るのかと見られたからだ。ただ、出版社が果たしている本の広告、校閲、編集機能は結局誰かがやらなくてはいけない事なので、ここの部分のコストダウンはそれほど進まないと思われる。出版不況とはいえ、売れる本作りのノウハウや新人作家の育成予算も貯めてあるし、雑誌における情報の編集・発信力も健在なので、出版社は考え方一つでビジネスチャンスが広がるはずだ。

 例えば雑誌は、電子出版化されたらバックナンバーも在庫を気にせず売れるようになるので、これからはコンテンツがそのまま資産にもなる。グーグルが片っ端から本をスキャンしているけれど、体力のある出版社は電子化前の雑誌をスキャンして、データのパック売りが出来るようになるかもしれない。

 こうした新しいことに挑戦する際、お金をちゃんと取れるシステムであることは大きい。客の手元に決済機能付きの小売店があるのは販売機会的にも回収においても無駄が無さ過ぎる。

 利用者にとっても、雑誌は買い損ねたり捨ててしまったら古本屋でもまず手に入らないので、これが保存できるようになるのは大きい気がす。ついでに、本じゃないけど、折込チラシの電子化も便利な予感が。保存すれば資料性も高いし。新聞だって、一部から買えたら便利だろうな~。

 問題は、ばたばた潰れる町の本屋さんでしょうな…。売れる本を置きたくても大型店に回ってしまって充分な量を確保できなかったり、注文してもらっても入ってこない不思議流通もある。だから、本屋に行かず最初からネットで注文する人も増えてきたし、大型店をショールーム代わりに使って、注文はネットで行う人もいるようだ。自分はリアル店舗3:ネット7くらいの割合で買ってるが、時間経過とともにネットの割合が増えてきた。電子化はさらに町の本屋さんには逆風だ。なので、町の本屋さんにはデータのダウンロード装置を置くしかありませんな。通常データをダウンロードするパケット通信料は利用者持ちなところ、本屋さんにいけば通信料無料となれば、まだしも延命の余地が。

 ま、色々書きましたがまとめると、
・はやく日本語版を出せ
・ネット通販はやっぱり便利
・出版社、新聞社のビジネスチャンスが広がるような
・本体の改良しだいではデータが大量に長期に保存できてひゃっほう

 おまけ
・今後、印刷された書籍は嗜好品として高くなる悪寒
・本屋さんのショールーム化が進行
・印刷業はやや微妙に。取次はさらに微妙に
・これから作家を目指す人は選択肢広がる
・売上がロングテーーーーールの尻尾に組み込まれないよう、ネット宣伝が増える
・カリスマ書評家が増える
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